2020年6月18日
自民党を離党した河井前法務大臣と妻の案里議員が去年の参議院選挙で地方議員らを買収したとして、検察当局は公職選挙法違反の疑いで２人を逮捕しました。 逮捕されたのは、前法務大臣で衆議院議員の河井克行容疑者（５７）と妻で参議院議員・案里容疑者（４６）です。 克行容疑者と案里容疑者は去年７月の参院選をめぐり、票の取りまとめなどの選挙運動を依頼する趣旨で、県議や市議らのべ９６人に対し現金約２５７０万円を配った公職選挙法違反の疑いがもたれています。 このうち克行容疑者は去年３月から当選後の８月上旬ごろまで９１人に約２４００万円を配っていたということです。 関係者によりますと河井夫妻の自宅からは議員などの名前と現金を配ることが記載された２種類のリストが押収されていて、東京地検と広島地検が関係者から事情を聴き裏付け捜査を進めていました。 ホームテレビの取材に複数の首長や県議などは克行議員や案里議員が「現金を持ってきた」などと話し、一部の関係者は「違法性の認識があった」と証言しています。