富士フイルムは、長年にわたり経営を牽引してきた古森重隆会長(81)が退任すると発表しました。 「私自身がやるべきことは、ほぼ成し遂げたと考えております。まさに後進に託す適切な時期が来たと判断しました」(富士フイルム 古森重隆会長兼CEO) 古森重隆会長は1963年に入社、営業部門などを経て2000年に社長に就任したあと、およそ21年間にわたって富士フイルムの経営を率いてきました。 デジタルカメラやスマートフォンの普及で写真フィルム事業の落ち込みが続く中、経営の多角化を推進。フィルム製造のノウハウを転用した化粧品事業を立ち上げたほか、製薬会社を積極的に買収し、医薬品事業へ参入しました。 古森氏は6月の株主総会を経て、代表権のない「最高顧問」に就く予定です。また、古森氏に代わる経営トップとして、現在、取締役を務めている後藤禎一氏(62)が社長兼CEOに就任するほか、現在、社長を務める助野健児氏(66)は会長となります。
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